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12.特殊な瓦

私たちが今、寺などの大きな屋根を見上げてみますと、屋根が決して丸瓦・平瓦、軒丸瓦・軒平瓦だけで葺き上げられたものではなく、屋根のいろいろなところに形の変った瓦が使われていることに気づきます。瓦葺き建物が造りはじめられてから、それらは長い年月を経て多くの工夫がこらされて作り出されたものなのです。

いくつかみてみますと、すでに奈良時代に屋根瓦の改良にとりくんでいたことがわかります。屋根瓦ですから、当然のことながら雨仕舞を考えます。軒先には軒丸瓦や軒平瓦がありますから良いのですが、けらばはどうも弱い、と考えたのでしょう。私たちが今ごく普通に見ることができるようなけらばの瓦が奈良山丘陵の瓦窯から発見されています。もちろんこの窯は奈良時代の平城宮の瓦を焼いた窯です。ただ残念ながら、その瓦が平城宮からは1点も出土していませんので、試作品だったようです。

入母屋造りや寄棟造りでは隅木が長く突き出します。そこを風蝕から守るために隅木蓋瓦が作られます。箱形に作って、すっぽりとかぶせるものもありますが、平瓦を転用した簡単なものもあります。垂木の木口には金具の代りに垂木先瓦を使うことがあります。

後世になりますと、降り棟と破風の納めのために留蓋が作られます。その他、今では屋根の隅々に各種の瓦が使われています。

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