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5.奈良時代の瓦

この時代の瓦は前代よりひとまわり小さくなり、軒丸瓦の直径は16センチぐらいです。軒瓦の文様の主流は軒丸瓦では複弁蓮華文、軒平瓦では均整唐草文ですが、重圏文軒丸瓦や重郭文軒平瓦のような簡単な文様をもつもの、その逆に複雑な蓮華文や唐草文を飾った、新羅の影響を受けたものも見られます。

この時代、宮殿や役所でも瓦がごく普通に使われるようになりますので、その文様の種類も多くなります。また、特殊な瓦としまして緑のうわぐすりをかけた緑紬の瓦や、二彩・三彩の瓦が見られます。それらは平城宮や、平城京に建てられた薬師寺や大安寺などで用いられました。

奈良時代の半ば過ぎ頃、国分寺の造営工事が行われました。国ごとに僧寺と尼寺が1か寺ずつ建てられたのですが、国分寺の建立を手助けした各地の豪族たちも自分の寺を新たに建てたり、すでに建てた寺を修理したりします。それらの寺々の瓦を見ますと、大和、とくに平城宮で使われた瓦と同じような文様をもつものが目立ちます。国分寺の造営工事の際に大和からいろいろな面で技術援助が行われた様子を知ることができます。

軒平瓦の断面形を見ますと、奈良時代の前半では瓦当部に近い下面に段がついていますが、後半になりますとゆるい曲線を描いて平瓦部につながっていきます。こんなところにも年代の差があらわれています。

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