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7.鎌倉持代の瓦

戦乱もおさまった鎌倉時代には、宗教活動も活発になり寺の建立や修造もさかんに行われるようになります。それとともに瓦作りもさかんになります。

この時代に作られた瓦は大ぶりなものが多くなります。中でも東大寺大仏殿復興のために作られた瓦は、軒丸瓦の直径が20センチ、軒平瓦の幅が33センチもあります。その瓦当面には「東大寺大仏殿瓦」の文字があらわされております。このような文字を瓦当面にあらわすことは鎌倉時代に目立つようになりますが、その多くは寺の名や堂の名です。

しかし、この時代の軒丸瓦の主要な文様は巴文でしょう。巴文は平安時代の終わり頃から見られるようになります。まれに二ツ巴がありますが、ほとんど三ツ巴です。巴文の起源については水が渦巻く形からきたもの、火炎が文様化したもの、雲文が変化したものなどの考え方もあります。巴文は瓦の文様だけでなく、公家や武家の家紋としても広く使われました。鎌倉時代の巴文は頭部が接し、尾部が長く伸びて内区と外区を画する圏線のように見えます。そして珠文が密にめぐらされます。

軒平瓦の文様の主流はやはり唐草文ですが、それらの中には蓮華を横から眺めた形を中心飾りとしたものがあります。初期のものは、仏像の蓮華座を正面から眺めた形をしています。これらの他に連珠文や剣頭文を飾ったものが作られます。

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